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37signals 小さなチーム、大きな仕事

37signalsの本「小さなチーム、大きな仕事」の紹介

Ruby on Rails で知られ、またシンプルな機能と洗練されたユーザーインターフェイスのウェブアプリケーションの開発スタイルで多くの人を魅了する 37signals。彼らの著書「小さなチーム、大きな仕事」(原書 “REWORK” )は、小さな会社を起こしている人や個人で事業をしている人にとってはとても刺激的で、その一貫した小さくシンプルであれという姿勢は学ぶべきことが多くあります。

彼らの主張する理想的なチームの在り方。そのの対象として描かれている「現実」「大企業」「ワーカホリック」「従来のやり方」といった組織や働き手の姿は、どの国においても共通性のあるものだと思いますが、こと日本においては強く当てはまるのではないかと思います。

小さいことは通過点ではない。小さいことは、目的地でもある

小さな企業はもっと大きければと願っているのに、大企業は身軽で柔軟であることを夢見ている。

ワーカホリックはばかげている

仕事依存症患者は徹夜して、オフィスで寝る。プロジェクトで自分を死地に追い込むのは名誉だと思っている。しかし彼らはヒーローではない。彼らは危機を救うのではなく、時間を消費するだけだ。本当のヒーローは、仕事をさっさと片付ける方法を見つけ出し、とっくに帰宅している。

会議は有害

会議が一般的にテレビ番組のようにスケージュールされるのは不幸なことである。会議を30分か1時間の枠でスケジュールに入れるのは、スケジュールソフトがそのように動くから。

あなたの見積もりは最悪だ

避けることができない遅れなどなく、すべてが一番良いシナリオ通りに進むと思っている。現実は…

おっと、この調子で引用を続けたら本のほとんどになってしまうし、あまり意味はなさそうです。

興味のある人はぜひ読んでみてください。業種がWEBビジネスかどうかに関わらず面白いはずです!

翻訳版の読書ガイド

なぜこのタイミングでブログに書いたかというと、原著と翻訳版を読んだ北米に住んでいる(?)方が、知っていないと引用が伝わりづらい固有名詞の説明、少し分かりにくい訳のフォローなどを詳しく解説した読書ガイドを公開されているのを見つけたからです。

「小さなチーム、大きな仕事」読書ガイド REWORK Japanese Edition, a Reading Guide

確かに事例として紹介される企業名がおなじみのスーパーなのか、聞いたこともないのかで文章に含まれるメッセージの伝わり方も変わってきますし、訳に対する添削と改訳が詳しく書かれているので英語の勉強にもなります。

原書は装丁やイラストなどもかなりカッコいい感じになっているなのでこちらを読んでみるのもよさそうです。

Posted on 2010/05/11BOOKS

2 Comments

  1. Koichi Hirano | Posted on 2010/05/11

    Twitter経由で来ました。読書ガイドを書いた平野です。ご紹介いただきありがとうございます。

    おっしゃる通り、原書は、デザイン的にかなりかっこいいですし、つい、iPadとならべて飾りたくなります。各節とも短いので、英語に親しむためにもおすすめです。みなさん是非ご購入を。

    脱線しますが、このブログのデザインの美しさ(それに過去の制作事例も)には圧倒されました。日本人によるWebサイトデザインの中で、ダントツで一番好きです。いつか一緒に仕事ができるといいなあ、と思いました。ではでは。

  2. Takeshi | Posted on 2010/05/11

    翻訳ガイドについて、こちらこそありがとうございます。
    企業名などの他、「ロックスター」のくだりなど何となく雰囲気は分かっても日本語では見たことの無い表現でフワフワとしていたため勉強になりました。

    私は英語の本を読むことはほとんどないのですが、このようにシンプルで興味深い内容の本あれば、ぜひ原書も読んでみようと思います。

    また、過分なお言葉ありがとうございます、とても嬉しいです!

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