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超訳:最初の一歩は始めること

37signalsデザイナー Jason Zimdars氏のブログポスト「The first step is to start」の超訳です。

「ウェブデザインは何から始めたらいい?」
「ウェブアプリケーションをつくるにはどんなスキルが必要?」

沢山の人に質問される。おすすめの書籍は沢山あるし「アイツより115%うまくやる55の方法」というありふれた記事を紹介するのは簡単だよ。

でも実際はスタートするにあたって学ばないといけないことなんてないんだ。一番重要なのはただシンプルに、やり始めることなんだ。

何かをつくりはじめよう。もしウェブデザインを学びたいなら、ウェブサイトをつくろう。
起業家になりたい、ウェブベースのプロダクトを売るビジネスを始めたい人は、アプリケーションをつくろう。

何も心配はいらない、その段階でスキルなんて必要ないのだから。
たぶん、自分にどんなスキルが必要なのかさえ分からないだろう。

既に持っているもので、始めよう

もし何かをウェブでつくりたいとしても、HTMLやCSS、Ruby、SQLを覚えることに心配することはない。そいういうのはプロダクトを完成させるのに必要な事柄であって、やり始めるには何一つ要らないんだ。

そのアイディアをキーノートやパワーポイントに書き散らかそうよ。枠を書いてキャッチコピーを書いて、ページごとをリンクさせればいい。

既に使い方をしってるソフトだったら、かなりちゃんとしたプロトタイプができあがるよ。パソコンに疎いだって?じゃあ鉛筆と紙とポストイットとかでやろう。画面を描き、壁に貼り付ける。そしてどんな流れになるか見てみよう。

どんなスキルが必要なのかすら分からないかもしれない。でも心配ない。
既に知っているものを使って始めればいいのだから。

簡単なスケッチやスライドだけですごく沢山の事ができるものさ。
アイディアを形にして、それが本当にいい感じになりそうかどうか評価することができるようになる。そしたら次のステップに移るポイント、つまりそのプロトタイプをブラウザで表示させるための必要十分なHTMLを学ぶ時だ。
要点は既に持っているスキル、ツールだけで行けるところまで行こうということなんだ。

自分を疑わない

僕らが何かをスタートしない理由は、多くの場合、スキルや素材、設備が足りない事とは関係ない。実際に僕らを妨げているのは自己批判と言い訳なんだ。

Drawing on the Right Side of the Brain(右脳で描け)』っていういい本があって、その著者Betty Edwardsが本の中で「僕らは子どもの時は何でも描いていたのに、思春期になる頃には多くの人がその能力を伸ばすのをやめてしまう」というような事を言っているんだ。

多くの大人は、絵を描く能力という観点においては、思春期のはじめに芸術的な面での成長が突然終わってしまう。彼らにとってますます複雑化する身の回りの世界のことと、彼らの芸術的スキルとの間で葛藤が起こり、子どもたちは芸術的感性の危機に直面するのだ。

その頃の子どもはますます自己批判的になり、同様に絵を描くことにも興味をもつようになる。自分の思うように描けなくなった時、ほとんどの人は絵を描くことを諦めてしまう。

この感じは大人になっても続くようだ。僕らはウェブサイトをデザインたり、アプリケーションを開発したいけど、もし自分の持っている道具と知覚的スキルにズレがあると、始めることすら出来なくなってしまう。

インターネットは素晴らしい作品、才能のある人、優れた制作を僕らにを際限なく見せてくれるけれど、それは助けにはならない。

そんな最高な物たちと自分自身を比較してしまえば、自分が不甲斐なくなるのは当たり前。でも彼らだって生まれながらにそういうスキルを持っていたわけではないし、やり始める前までは何も持っていなかったんだ。

やってみるじゃなくて、やろう!

成功した人というのは、自己不信にも負けず進み続ける方法をなんとか見つけ出すものなんだ。
画家であるヴィンセント・ヴァン・ゴッホがまさに画家であったのは、彼の人生の最後の10年間にすぎない。僕らはみんな彼を巨匠と言わしめる見事な絵画作品を知っているけれど、彼は巨匠としてスタートしたわけじゃないんだ。

先ほどの『Drawing on the Right Side』で例として紹介されている下の絵を見てほしい。初期の絵とその2年後に描かれた絵だよ。

Vincent Van Gogh Carpenter, 1880 and Woman Mourning, 1882
Vincent Van Gogh Carpenter, 1880 and Woman Mourning, 1882

彼はいわゆる神童ではなかったし(彼が絵を書き始めたのは27歳)、彼はそれを努力して学んだ。もし彼が自己の疑いに耳を傾けていたり、自分のスキルがポール・ゴーギャンに全く及ばないと絶望していたら、彼はやってみようともしなかっただろう。

物事は創るべき物を創る途中になって得られる事がとても多い。つまりそういう事だろう。
自分が不十分だからといって、またスキルや知識、経験がないからといって夢を追わないのは無駄なことだよ。実際のところ、疑問のあるプロジェクトこそが、追求すべきプロジェクトなんだ。それらは最大のチャレンジと最大の報いを与えてくれるだろう。

なあ兄弟、なんでもう何百回もやった事を繰り返しやるんだい?もう学ぶことなんてないぜ。

プロジェクトを完成させることにこだわる必要なんてないじゃないか、やり始めるために必要なものは全部持っているんだから。

credits

Jason Zimdars [ http://stream.jasonzimdars.com ]
Original Post – http://37signals.com/svn/posts/2538-the-first-step-is-to-start

This is great article and really inspired me. So I translate to Japanese for myself and share with friends in japan. Thanks Jason.

あとがき
個人的にとてもいい内容だと思ったので訳してみました。かなりざっとした訳で、よく意味が分からなかった部分も雰囲気で流してしまっています。(たぶん意味は合っていると思う)
ちょうど「Fine Software Writings」というソフトウェア開発の良記事翻訳集のサイトにも訳されていましたが、そちらの方がかなりしっくりきている感じです。
http://www.aoky.net/articles/jason_zimdars/the_first_step_is_to_start.htm

Posted on 2010/09/07IDEAS and TOOLS

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