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アクセス数とは何か

一般的な会話の中で、『アクセス数』という言葉がページビュー数を指すのか、セッション数なのか、ユニークユーザ数なのかを理解して使っている人は意外と少ないような気がします。

このブログを読んでいるような方であれば説明するまでもない事柄だと思いますが、『アクセス数』という言葉について最近気になったことがあります。

アクセス数とは何か

『アクセス数』というものは、WEBサイトの効果や価値を評価するデータとして最も分かりやすく、一般的にも使われる言葉です。

グルメサイトで有名な「ぐるなび」は、登録店舗に対し毎月アクセス数を報告するサービスがあるようです。
そこに記載されているのはWEBと携帯それぞれの『 アクセス数:XXXXX 』そして下の方に小さく『アクセス数とはPVを表します』という旨の記載がありました。

WEBに詳しくない人であれば、『アクセス数1000件』と言われれば「1000人も見に来てくれた!」と思ってしまうのではないでしょうか。
『アクセス数』の意味合いとして多くの人が想像するのは、アクセスした人の人数そのもの、つまりユニークユーザ数なのではないかと思います。
PVのことを『アクセス数』と表現するのは間違いではありませんが、少し誤解を生みやすいような気もします。

PVが1000であれば実際のセッション数はその数分の一、さらにユニークユーザ数はそれよりも少し小さい数字になりますし、
もしユニークユーザ数が1000であれば、PVはもしかしたらその10倍近くになる可能性もあります。

それぞれの言葉の意味を改めて確認してみます。

ページビュー(PV)とは
Webサイトの訪問者のブラウザにWebページが1ページ表示されるのが1ページビューである。訪問者はサイト内の複数のページを閲覧するため、訪問者数よりもページビューのほうが数倍多くなる。
引用:ページビューとは 【page view】 – 意味・解説 : IT用語辞典

セッションとは
Webサイトを訪れたユーザがサイト内で行なう一連の行動をまとめて1セッションという。同一のユーザが短時間の間に何ページ読み込もうと、セッションは1である。
引用:セッションとは 【session】 – 意味・解説 : IT用語辞典

ユニークユーザとは
あるWebサイトを特定に期間のうちに訪れた人のユニークな数。延べ訪問数ではなく、複数回訪問した人も1人と数える。
引用:ユニークユーザとは 【unique users】 – 意味・解説 : IT用語辞典

サイトの性質によって基準が違う

広告収入によって運営されている情報サイトやブログでは、『人の視線をどれだけ多く通過させるか』という意味でPVが基準となると思います。
広告を見せてクリックする機会が多ければいいという意味で、1人が5回みたのか、5人が1回ずつ見たのかは大した問題ではないからです。

しかし、例えば飲食店や実店舗を持つお店にとって、WEBサイトは『サイトを見て来店する人の数』や『実際に問い合せした数』という明確な営業効果こそが、効果測定の基準です。
既にお店を知っているお知り合いが5ページを閲覧したことよりも、1ページしか見ていなくとも新規5人のアクセスの方が確実に価値があり重要です。
その5人の中で実際に何人が消費行動を起こすかということを考えた際にPVも重要なデータとなってきますが、まず基準とすべきはPVではなくユニークユーザ数だと思います。

どのデータが重要なのか見極める

実店舗を持つお店の場合、来店には物理的な距離という要素が必ず存在します。そういう意味では全国レベルのPVよりも、あるユーザが実際に行動を起こす確率の方が遥かに重要です。

まず自分が思っているアクセス数とは何の数で、データとして手元に出てきている数字は何の数なのか、もう一度考え直してみるとより効果的なWEBサイト運営につながるかもしれません。

Posted on 2008/02/14IDEAS and TOOLS

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