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エスクァイア日本版が休刊

1933年にアメリカで創刊。”世界初の男性誌”と言われ、87年には日本版が創刊されたエスクァイア日本版が休刊してしまうそうです。

ライフスタイル誌「エスクァイア日本版」が休刊へ−広告不況深刻化で – シブヤ経済新聞
国内ライフスタイル誌の先駆けとして80年代から発行を続けてきた雑誌「エスクァイア日本版」が5月23日発売号をもって休刊することが明らかになった。同誌発行元でTSUTAYAグループのエスクァイア マガジン ジャパン(港区北青山1)が2月24日に発表した。

そういえばここ最近は確かに本屋で発見する確率が下がっていたような気もします。
正直2007年くらいからなんとなく特集の雰囲気も変わってしまった気がして買う事も少なくなっていたのですが、長く読んでいた雑誌だけに残念です。

エスクァイアの思い出

僕がエスクァイアを読むようになったのは2002年ごろ、メキシコグアテマラ近辺を旅していた時、同じ宿にいたちょうど日本から到着した人が機内で読んでたものをくれたことでした。

エスクァイア日本版 2002年9月号『世界のビーチ特集』
その中の写真や記事がとても魅力的だったから、次はここへ行こうと決めたのです。
当時のフィルムを探し出してスキャンしてみました。

0903011

0903012タイのクラビという場所で、すぐ近くにはプーケットやピピなどメジャーな場所があるためマイナーな存在であり、あえてここを特集する雑誌は見た事もないし、ガイドブック以外では取り上げられることもないのかもしれない。

でもその場所を取り上げる編集や「本気で行きたい」と思わせてくれるような写真や記事に出会う事はそんなにあることではありません。



当時の自分にはハイソサエティ過ぎる雑誌だったし、今ですら後半ページの多くを占めている高級腕時計やスーツには全く縁も興味もないけれど、特集も写真もコラムも充実していて、刺激をくれる数少ない雑誌の1つでした。

ベッドの上でじっくりよみたい雑誌

世間の顔色によってカメレオンのようにコンセプトを変える、浅く広い特集ばかりする雑誌が生き残っていき、それを嫌う雑誌はなくなって行く。
カフェや美容室でパラパラめくれば十分な雑誌ばかりが生き残り、買ってベッドの上でじっくりよみたい雑誌がなくなって行く。

最近は最新号が並ぶ雑誌コーナーにいくよりも、古本屋のバックナンバーを漁った方がよっぽど買いたい雑誌が見つかる気がします。
正直、ブルータスみたいな雑誌ばかりになったら本当に雑誌コーナーにいく用事がなくなってしまいそうです。

出版業界の事情は全く分かりませんが、どんなに名だたる雑誌であろうと、今この時代に利益を生むか否かが全てなのかもしれません。

エスクァイア休刊を知らせるプレスリリースには

休刊までの3号は、従来にも増して内容に磨きをかけて、永久保存版となるような特大企画を構想中です。
http://www.esquire.co.jp/

とのことなので楽しみにしつつ、これを機に気になるバックナンバーを買っておこうかなと思います。

Posted on 2009/03/02BOOKS

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