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Universal Internet Explorer 6 CSS

InternetExplorer6に向けたユニバーサルなCSSを共有しよう

Universal Internet Explorer 6 CSS とは、『IE6への完全なる対応をやめよう + かといってCSSを一切インクルードさせないには早すぎる = ユニバーサルな定義をしよう 』という意見で、forabeautifulweb.com にて Andy Clarke 氏が提唱した CSS ファイルです。

実際の表題記事はこちら:Universal Internet Explorer 6 CSS | For A Beautiful Web

(※今年の5月に下書きして埋もれていた少し古いブログネタですが、最新のWebDesigning8月号の大藤幹氏のコラムで取り上げられていたので便乗して書いてみます)

実際に適用させるとどうなるのか

まず百聞は一見にしかず、一時的にこのサイトに GoogleCode でホストされている『universal-ie6-css(ie6.0.3.css)』を適用させています。

0907universalie6css2

可能であれば実際に IE6 でアクセスし、各ページの様子や細かい表現を確認してみてください。
この記事のURL:https://rostrata.net/blog/2009/07/universal-internet-explorer-6-css/

パッと見は、CSS Naked Day かのような丸腰 HTML のように見えます。
しかし左右に大きくマージンをとったレイアウト、そして文書構造を素のHTML状態をよりももう少しセンスよく、少しだけ成形してあります。(HTMLそのままでいきなり適用させているだけなので若干おかしな部分がありますが、まともなコーディングをしてあれば大抵は綺麗なA4書類のように見えるはず。)

この、どこまでもシンプルで実直で当たり障りのないスタイルを、今現在とても微妙な存在になってしまっているIE6の世界共通スタイルにしようということです。

Andy Clarke氏の主張は以下のようなものです。

  • すべてのブラウザに対して同じ見た目を実現するのは現実的な方法ではない
    IE6をうまく処理する方法はいくつかある。しかしながら、すべてのブラウザに大して全く同じ見栄えにすることは現実的でもないし、そもそも実現できない。すべてのブラウザで同じように見せるアプローチ自体に問題がある。
  • IE6対応を捨てるべきではない
    よりよいブラウザをベースとしてプログレッシブなアプローチを取るべき。これはIE6を捨てることにはなるが、IE6しか使えない状況におかれている人や環境もあるため、IE6への対応を完全にやめてしまうのは不親切である。
  • 重要なのはコンテンツ
    人々にサイトに訪れる理由を訪ねると、答えはいつも「コンテンツのため」である。コンテンツとはほとんどどんな時も「言葉」で書かれており、それはつまり「キーボードで打たれたもの(テキスト)」である。

ということで、IE6のためのユニバーサルCSSを提唱しています。

単に文章を読むことを考えれば、このスタイルはものすごく読みやすい(サイトによってはデザインされた状態より読みやすいかもしれない)。いつもIE6だけの為に数時間の制作時間コストを費やしている人もいるかもしれませんが、このような考え方であれば制作コストが減り、それはクライアントにとってもよいことになります。
ポイントは、IE6を切り捨てたことによりIE6で「コンテンツが読めない(読みにくくなる)」ということがなければ、問題はどこにもないし不幸になる人がいないということだと思います。

まだ現実的ではないが

個人ブログであれば自由ですが、クライアントワークに対して、IE6をこのような形で扱うのは2009年時点では現実的ではありません。しかしながら、IE6の為に魅力的なデザイン表現を諦めるのであれば、それらをIE6対応させるために制作コストが大きく増してしまうのであれば、このような考え方は将来的にとても有効なのではないかと思います。

Posted on 2009/07/23DEVELOPMENT ,

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